Classici giapponesi con furigana
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うもんとりものちょう
右門捕物帖(三)
佐々木 味津三
Leggi 右門捕物帖(三) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 241.558 caratteri · 480 schermate
つきのけながら、配下に命じて、自分は名人にてつだってもらってようやく押えたなぞの狂人を引っ立てながら、ネタになるものは何一つやるまじといいたげに、憎々しく流し目を残して、意気昂然と引き揚げていったので、当然のごとくに伝六がいろめきたちました。
「なんでえ! なんでえ! 恩知らず! 首筋のみみずばれに眼をつけたのも、あぶねえ気違いを押えたのも、みんなおいらのだんなじゃござんせんか! にもかかわらず、お礼一ついわねえで、けんつく食わせるたア、何がなんでえ! 何がなんでえ!」
「下郎が何をほざくかッ。お奉行さまからご内命うけたのは、この敬四郎じゃ! 四の五の申すなッ」
係り吟味の特権をかさに着ながら、表の人集まりを押しのけて、これみよがしに引き揚げようとしたとき、
「待ってくださいまし! お待ちなすってくださいまし! 子どもたちがかわいそうでござります! 他人ばかりのご番所へなぞ運んでいかれましては新仏たちがかわいそうでござりますゆえ、わたしにくださいまし! わたくしにおさげくださいまし!」
群集を押し分けながらつと駆けだすと、声もおろおろと叫びながら、芋虫かなぞのように戸板の上へむぞうさに積み重ねている少年たちのむくろにすがりついて、必死に哀訴した者がありました。