Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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うもんとりものちょう

右門捕物帖(二)

佐々木 味津三

Leggi 右門捕物帖(二) (うもんとりものちょう) di 佐々木 味津三 (ささきみつぞう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 221.941 caratteri · 435 schermate

Aozora Bunko

辰ッ、相手は四人だから、投げなわの用意しっかりしておけよ。さ! だんな! 踏ん込みましょうよ!」

いったのを、

「あわてるな! 待てッ」

制しながら、五石八石と打つ石の音をじっと聞き入っていた様子でしたが、まことに不意でした。とつぜん、名人がカンカラと途方もない大声で笑いだすと、あいきょう者をおどろかしていいました。

「バカバカしいや。これだから、伝六太鼓はあてにならんよ。おめえがあんまり陰にこもった鳴り方させたんで、ついうっかりとおれも調子につり込まれてしまったが、とんでもねえ眼ちげえだぞ」

「何を理屈もねえことおっしゃるんですかい! いくらだんなが碁は初段にちけえお腕めえだって、音を聞いただけで眼の狂いがわかってたまりますかい! 碁打ちのなかにだって、石川五右衛門の生まれ変わりがいねえともかぎらねえんだ。十兵衛の野郎、どう考えたってくせえんだから、しりごみせずと踏ん込みましょうよ!」

「わかりのにぶいやつだな。あの石の運びは、まさしく習いたてのザル碁の音だ。碁将棋を覚えりゃ、親の死にめにも会われねえというくれえのもんじゃねえか。野郎め、そわそわしながら出てきたな、近ごろに覚えやがったんで、それがおもしろくてならねえからのことだよ。