Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あづまばし
問はずがたり・吾妻橋 他十六篇
永井 荷風
Leggi 問はずがたり・吾妻橋 他十六篇 (あづまばし) di 永井 荷風 (ながいかふう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 75.586 caratteri · 159 schermate
この原稿は去年(昭和廿三年)の春頃に書いたのですが公表したところで何の益にもならないと思って寄贈雑誌と一しょに焚付にしてしまおうと押入の中にほうり込んで置いたのですが、この頃河出書房の店員がたびたびやって来て現代文学大系とかいう叢書の中に私の大正年中につくった小説数篇を編入したいと云うのです。印税金は何月何日にきっとお払いしますと云うからいやいやながら承諾するとそのまま製本見本を送って来たなり、約束の日になっても綺麗に印税の支払をしない始末です。奸商を相手に金銭の掛合をするのは不愉快ですから一杯喰わされたと思ってそれなりにしてしまいました。戦敗後の出版屋の遣口はまずこんなものなのでしょう。彼等は洋服をきて大きな革包を提げ大きな顔で歩き廻っていますが信用のおけないことは闇屋よりももっと甚しいのです。戦敗後の文化の程度も出版商の善悪から見れば大抵推察される次第です。日本の出版界も本の奥附にぺたぺた印を押さなくても報酬を著者に贈るようになりたいものです。西洋の本には支那の本も同じこと、印紙を貼りつけるような不体裁なものは存在していません。実に厭うべき習慣であります。