Classici giapponesi con furigana
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ちちゅうま
地中魔
海野 十三
Leggi 地中魔 (ちちゅうま) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 24.599 caratteri · 50 schermate
形のことじゃなくてこの青い土のことさ」
「ほほう、この青い土がおかしいって? 青い土がおかしいなら、この辺の赤い土はおかしくないかね、黒い土なら、さあどうなるかな」
大辻のいうことは、いつもトンチンカンだ。
日本橋特有の青土
「僕、この青い土のことで、ちょっと知っているのだよ」
「はて、何を知っているのじゃ」
「この前、地下鉄工事が僕んちの近所であった。僕んちは日本橋の真中だ。始めは赤い土、黒い土ばかりだったが、ある日珍しく、この青い土が出た。僕は珍しかったので、工事をしている監督さんに尋ねてみたんだ。大変青い土ですね、おじさん、とね」
「ふんふん」
「すると監督さんは、この青い土は、全く珍しい土で、東京附近でも、この日本橋の地底だけにしか無い土だ。その日本橋も、日本銀行や三越や三井銀行のある室町附近にかぎって出てくる特有の土だといった。この青い土が、それなんだよ」
「そりゃおかしい。だってこの土は、トラックで月島から運んでくるものじゃないか。してみると、あの辺の土だと考えていい、日本橋室町附近の土が、月島から掘りだされて本郷へ運ばれるというのは、こりゃ信ずべからざることでアルンデアル」