Classici giapponesi con furigana
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じごくふうけい
地獄風景
江戸川 乱歩
Leggi 地獄風景 (じごくふうけい) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 53.774 caratteri · 108 schermate
僕は断じてジロ楽園を出ない」
争いが段々激しくなろうとしている所へ、ヒョッコリ怪物が這入って来た。せむしの餌差宗助だ。彼は醜い額に汗の玉を浮べて、セイセイ息を切らしている。迷路の中を駈ずり廻ってやっとここへたどりついたものであろう。
「オオ、宗助じゃないか。どうしたんだ」治良右衛門が驚いて声をかけた。
「旦那、大変だ。早く来て下せエ。あれを見ると、直様駈出して来ただが、迷路で三十分も手間取っちまった。もう迚も息は吹き返すめエ」云いかけて、彼はふと原田麗子の死骸に気づいた。「ワー、ここにも人死があっただね。麗子さんじゃねえか。誰が殺しただ」
「ここにもって、宗助、それじゃ、どっかにもう一人殺された者があると云うのか」
治良右衛門が惶しく聞き返す。
「そうです。あっちにも一人殺されているだ」
「誰が?」治良右衛門と刑事が、殆ど同時に叫んだ。
「坊やです。可哀相に、ピストルで胸をうたれて、虫の息だ。イヤ、今時分は、その息も絶えてしまったべえ」
「坊やだって、三谷二郎か」
「ヘエ、そうです」
「木島さん。湯本君も、争いは後にして一緒に行って見よう。三谷少年が殺されているんだ」