Classici giapponesi con furigana
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とうじょうのきじゅつし
塔上の奇術師/鉄人Q
江戸川 乱歩
Leggi 塔上の奇術師/鉄人Q (とうじょうのきじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 151.766 caratteri · 303 schermate
さいわい、さびしい町ばかりなので、においが消えてしまって方角にまようようなこともありません。
自動車は、もう、三十分ほども走りました。犬について、ゆっくり走るのですから、時間がかかります。
「おや、へんだぞ。これじゃあ、あともどりだよ。町はちがうけれども、淡谷さんのうちの方へ、もどっている。どうしたんだろう。ああ、わかった。四十面相のやつ、遠いところへいくように見せかけて、まわり道をしたのかもしれない。あいつのすみかは、あんがい、近いところにあるかもしれないぞ。」
小林君は、心の中で、そんなことをつぶやいていました。
ほんとうにそうです。『五郎』は、だんだん、淡谷さんのうちの近くへもどっていくのです。まさか、べつのコールタールがこぼれていて、道をまちがえたわけではないでしょう。
じつにふしぎです。『五郎』は、いよいよ淡谷さんのやしきへ、近づいてきます。そして、あれよあれよと思うまに、とうとう、淡谷さんの門の前に、ついてしまったではありませんか。
『五郎』は、その門の中へ、ぐんぐんはいっていこうとします。しかたがないので、小林君は、車からおりて、つなのはしを持って、『五郎』