Classici giapponesi con furigana
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よあけまえ
夜明け前
島崎 藤村
Leggi 夜明け前 (よあけまえ) di 島崎 藤村 (しまざきとうそん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 205.629 caratteri · 408 schermate
もし違乱に及び候わば、八百万の天津神、国津神、明らかに知ろしめすべきところなり。よって、誓詞如件。」
信州、木曾、馬籠村
青山半蔵
安政三年十月
平田鉄胤大人
御許
「これはなかなかやかましいものだ。」
「まだそのほかに、名簿を出すことになっています。行年何歳、父はだれ、職業は何、だれの紹介ということまで書いてあるんです。」
その時、半蔵は翌朝の天気を気づかい顔に戸の方へ立って行った。隅田川に近い水辺の夜の空がその戸に見えた。
「半蔵さん。」と寿平次はまたそばへ来てすわり直した相手の顔をながめながら、「君の誓詞には古学ということがしきりに出て来ますね。いったい、国学をやる人はそんなに古代の方に目標を置いてかかるんですか。」
「そりゃ、そうさ。君。」
「過去はそんなに意味がありますかね。」
「君のいう過去は死んだ過去でしょう。ところが、篤胤先生なぞの考えた過去は生きてる過去です。あすは、あすはッて、みんなあすを待ってるけれど、そんなあすはいつまで待っても来やしません。きょうは、君、またたく間に通り過ぎて行く。過去こそ真じゃありませんか。」
「君のいうことはわかります。