Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Leggi 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.484 caratteri · 60 schermate

Aozora Bunko

「いえ、もう埒もない奴なんでございますが、どう間違えられたか、草津の辻とやらで、晒しにかかって、今日明日のうちに首がコロリ――と聞いてみると、いい気持は致しません、いい気持どころか、こうして、いても立ってもいられないのが、わたしの性分なんでして」

「まあ、待って下さい、その晒し者のことなら、わしも見ましたよ」

「まあ、大旦那様、あなたもごらんになりましたか、あの米友の奴が」

「名前は何というか知りません、また、あの男がお前さんのかかわり合いの男だということも、はじめて聞くのですが、どうも通りかかって、あれを見て、わしも変だと思いましたわい」

「全く変な奴なんでございます、あの友という野郎は、変った野郎には相違ございませんが、ちょうはんをしたり、晒しにかかったりするような、気の利いたことのできる野郎じゃないのです、あいつは、天性曲ったことのできない野郎なんですが、それが間違って、晒しにかかった上に、今日明日のうちに首がコロリでは、どうあっても、このままでは済まされません、こうしている間も気が急くんでございます、あの野郎は、どう間違ったって、ちょうはんなんぞをする野郎じゃありません、人違いにも程があったものでございます」