Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠3

中里 介山

Leggi 大菩薩峠3 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 214.131 caratteri · 423 schermate

Aozora Bunko

だ、わしは鐚一文もあんなのに出すのは御免だ」

「そんな一国なことを言って、大勢の威勢で打壊しにでも会った日には、ちっとやそっとの金では埋合せがつかない」

「たとえ打壊しに逢ったからと言って、あんな筋の違ったやつらに物を出してやることはできません。あんなのが出来たために日済の寄りの悪いこと。いったい役人が何をぐずぐずしているんだろう、いちいち括り上げて牢へぶち込むなり、首を斬るなりしてしまえばいいのだ」

こんなことを言っている時に、表の戸がガラリとあいて、

「へえ、御免下さいまし、町内でもいよいよ貧窮組をこしらえますから、お宅様でもどうか応分の御助力を願いたいもので」

ドヤドヤ入って来たものがあります。

「それ、やって来た」

忠作は苦い面をして玄関へ出て見ると、威勢のよい遊び人風をしたのが二三人先へ立って、あとは雑多の貧窮組。

「へえ、御存じの通り町内でも貧窮組をこしらえましたから、こちら様でも、どなたかおいで下さるように。もしお手少なでございましたら、幾分か費用の寄進についていただきたいものでございます」

それを聞いた忠作は、

「せっかくでございますが、私共は無人でございますから」