Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠4
中里 介山
Leggi 大菩薩峠4 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 264.133 caratteri · 524 schermate
ようやくのことで米友は、これだけの言葉を出すの余裕を持つことが出来ました。これだけの言葉を出したけれども、その構えは少しも弛めることをしませんでした。やはり米友は、この中で誰をか相手に戦い、今その相手を呼びかけたものであります。
しかしながら、如法闇夜の中に何者も見えないように、何者の返事もありません。
「うむ、掛って来ねえのか、掛って来なけりゃあ、何とか言ってみろ、何とか言えば、俺らの方から掛って行く、返事をしてみろ、やい、一言ぬかしてみろ、やい」
米友は続いてこう言いましたけれども、掛っても来らず、一言の返事もありません。
「おかしな奴だな、斬りたけりゃ斬られてやるから出て来いよ、憚りながら宇治山田の米友だ、斬って二ツになったら大い方をくれてやらあ」
そろそろ米友の啖呵が始まりそうな形勢です。
「うむ、何とか吐せやい、俺らの方から出て行ってやりてえのだが、理詰の槍になっているからそうはいかねえのだ、ここは手前の方から出て来るところだ、盲目なら仕方がねえが、盲目でなかったら出て来いやい」
と米友は啖呵を切りました。盲目なら仕方がないが、盲目でなかったら出て来いと米友が言ったのは、故意に出たのではありません。