Classici giapponesi con furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠5
中里 介山
Leggi 大菩薩峠5 (だいぼさつとうげ) di 中里 介山 (なかざとかいざん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 262.120 caratteri · 516 schermate
こういうことを生地のままで語って聞かすには、確かに相手が悪いのであります。米友のような単純な男を前に置いて、こういう煽動的な出来事を語って聞かすということは、よほど考えねばならぬことであったに拘らず、道庵は調子に乗って、かえってその出来事を色をつけたり艶をつけたりして面白半分に説き立てて、自分はそれがために手錠三十日の刑に処せられたに拘らず、鰡八の方は何のお咎めもなく大得意で威張っている、癪にさわってたまらねえというようなことを言って聞かせて、気の短い米友の心に追々と波を立たせて行きました。
「ばかにしてやがら」
米友がこういって憤慨した面つきがおかしいといって、道庵はいい気になってまた焚きつけました、
「全くばかにしてる、おれは貧乏人の味方で、早く言えば今の世の佐倉宗五郎だ、その佐倉宗五郎がこの通り手錠をはめられて、鰡公なんぞは大手を振って歩いていやがる、こうなっちゃこの世の中は闇だ」
道庵先生の宗五郎気取りもかなりいい気なものであったけれども、とにかく、一応の理窟を聞いてみたり、また米友は尾上山の隠ヶ岡で命を拾われて以来、少なくともこの人を大仁者の一人として推服しているのだから、いくら金持だといっても、国のためになる人だからといっても、ドシドシ人の住居を買いつぶして妾宅を取拡げるなどということを聞くと、