Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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てんぐがいでん きられのせんた

天狗外伝 斬られの仙太

三好 十郎

Leggi 天狗外伝 斬られの仙太 (てんぐがいでん きられのせんた) di 三好 十郎 (みよしじゅうろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 122.347 caratteri · 243 schermate

Aozora Bunko

井上 そうではないか! 拙者をとは限らぬ、水戸全藩を……。

兵藤 (おっかぶせ)救えぬ! うん、これでは救えぬ。ひねくれよったのだ。以前からそうであった。それが、庚申桜田のこと以来特に甚だしくなった。薩藩から見捨てられるのも道理だ。

井上 ひねくれたとっ?

兵藤 そうだ! 他に何と言いようがある?

井上 (ジリジリして)ウー。よし、それはよい、ひねくれたとして置いてもよい。然しながら、庚申のことは拙者等、父祖先輩諸氏の義慨に発したことだ! ことの是非善悪に非ず、それをとやかく批議されるにおいては拙者としては黙許出来がたいことは御承知であろう。どうだ、立たれるか! (畳の上に置いた大刀を掴んでいる)

甚伍 井上さん、まあ、ま……。

兵藤 それだ、すぐそれだ。庚申のこと以来と申しただけで、批議すると言っても他に拙者が何を申した? ひねくれでなくて何だ? むしろ拙者一個としては、あれに就ては関先生以下の諸氏に感謝している。それとこれとは別だ。なるほど水戸の人間は鋭どい。しかし鋭ど過ぎる。いつも行き過ぎるのだ。よろしい、立てと言われれば立たぬでもない。だがお互い命を捨てるのはいつでも捨てられる。