Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選
野村 胡堂
Leggi 奇譚 銭形平次 「銭形平次捕物控」傑作選 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 31.249 caratteri · 62 schermate
「戸が一枚あるじゃないか」
「二三カ所に穴のあいた、頑丈な戸板ですね、おや、おや、丈夫な紐がブラ下がって」
「わかったよ、八、もう一度二階へ行ってみよう」
穴をあけて紐をブラ下げた戸板を見ると、平次は急に活気づきました。いきなり母家に引返すと、その辺にウロウロしている金三郎をつかまえて、主人の部屋から稽古弓を持出させ、念入に調べた上、こんどは番頭の為之助が、今晩泊ることになっていたという、裏二階のひと間に通り、大して調べる様子もなくいきなり二階正面の格子を外して二階の庇に飛出しました。
「八、面白いものを見せる、来い」
「ヘエ」
「それね、この庇から、離屋の欄間は手が届くだろう、鼻の先の蔀を開けさえすれば、その中にいる内儀お駒の様子が手に取るように見えるわけだ」
「親分はもう、この謎はわかったでしょう」
「解ったつもりだ、もういちど離屋へ来い」
「何をやらかすんで」
「お前は離屋の入口に頑張っていて、一番先に飛出した人間を縛るのだ、少し手剛いぞ」
「なんの」
「それから、家中の者を一人残らず離屋へ呼んで来い」
「合点」
八は張り切って飛んで行きます。
「みんな揃いましたよ」