Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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つまのざ

妻の座

壺井 栄

Leggi 妻の座 (つまのざ) di 壺井 栄 (つぼいさかえ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 82.695 caratteri · 165 schermate

Aozora Bunko

浮気をしない男なのでいくつもの女のタイプをしらぬから、閑子を征服することができず、外国に行ったようにウロウロし、まだ一度も満足な夫婦状態にならぬと書かれている。ここまできてミネはがく然とした。閑子は不具なのではないかと思ったのだ。しかし、その次の行には、閑子さんが不具なわけではなく、せんの女房がじゃまをして、閑子さんになじめないのだとまたかき加えている。要するに彼の妻は閑子ではなく、二十一年つれ添った女房であるというわけだ。貞子への手紙と同じように、閑子のどこにも、その亡くなった妻のおもかげを見出せないとかいてある。だが、ミネはなぜか腹も立たず、新しい涙も出ない。ただ大きな困惑が心一ぱいにひろがるような思いがした。困った。野村はミネに、よい知恵があればかしてくれという。どう処置しようというのだろう。自分であたってくだければよいではないか。しかし、くり返してよんでいると野村の小心さが、それもできないで悩みつづけているのがわかってきて、ミネは大きなためいきをした。道は一つしかありはしない。かわいそうな閑子、そして野村も。私にかわいそがられるなんて。無分別なことさえ考えたとかいてある。