Classici giapponesi con furigana
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よめとりむことり
嫁取婿取
佐々木 邦
Leggi 嫁取婿取 (よめとりむことり) di 佐々木 邦 (ささきくに) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 85.654 caratteri · 175 schermate
オホヽヽヽ」
「オホヽヽヽ」
「お蔭さまで宅も私も風邪をひいてしまいましたの」
「あらまあ」
「私、お邪魔になっちゃいけないと思って、庭へ下りて二時間も盆栽の手入れをしていましたわ」
「まあ/\」
「未だお寒いんでございますからね。その中に、私、嚔が出て参りましたの。長船さんとお二人で私の悪口を仰有っていたのかも知れませんわ」
「まさか」
「主人は主人で、朝から外しまして、お友達のところへ伺ったんですが、稀の日曜ですから何処もお留守で、三四軒歩く中に矢張り嚔が出始めたんですって」
「オホヽヽヽ」
「それでこの上は私達、もう御免蒙りたいんでございますの。オホヽヽヽ」
「奥さま、今手放されては困りますわ」
「お話には幾らでも乗りますが、あれぐらいお親しくなれば、もう大丈夫でしょうから、これからはお宅さまへ直接上るようにって、私、長船さんに申上げましたのよ」
「結構でございますわ」
「春子さんもそれに御異議はないようでございましたのよ。何とか仰有いませんでしたこと?」
「いゝえ、一向」
「お家へお帰りになると、矢張り含羞んでいらっしゃいますのね」
「人間の性格は一朝一夕に分らないなんて、むずかしいことを申しますのよ」