Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
Leggi 完本 たぬき汁 (たぬきじる) di 佐藤 垢石 (さとうこうせき) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 133.158 caratteri · 273 schermate
の桃源郷といわれた浅間山麓へ、蜂の子の缶詰会社ができた。
だが、缶詰製造がはげしいので、浅間山麓の地蜂も悉く退治されてしまい、さきごろ缶詰会社は野州の那須ヶ原へ引っ越してしまったという話だ。
本草綱目には頭足まだ成らざる者を油で炒って食うとあるが、ほんとうにおいしいのは、既に肢翅成って巣蓋を破り、まさに天宙に向かって飛翔の動作に移らんとするまで育ったのが至味というのである。それを生きているまま食うのが、本筋の蜂の子通だ。肢翅なればお尻の針も、充分に人を刺すだけの力が備わっている。だからそれを、生きているまま口へ放り込んだ瞬間、針で舌縁を刺されるか、その前に逸早く奥歯で噛み殺すか、というスリルも共に味わうので、稚鮎を梅酢に泳がせ、梅酢を含んだところを生きているまま食うなど、この比ではない。
それは、甚だ物騒なご馳走だね。
しかし、僕は決して針の生えた生きている蜂をそのまま口へ放り込めとは言わん。やはり、頭足いまだならざる幼いそしてやわらかい子の方が、初心者に歓迎されるのだから、いよいよ蜂の巣を採って来たならば、諸君は自分の好きな方を食うがよかろう。