Classici giapponesi con furigana
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こざくらひめものがたり
小桜姫物語
浅野 和三郎
Leggi 小桜姫物語 (こざくらひめものがたり) di 浅野 和三郎 (あさのわさぶろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 136.097 caratteri · 267 schermate
四十六、竜神の生活
竜神がその分霊を地上に降して、ここに人類という、一つの新らしい生物を造り出したのじゃ。』
問『只今でも竜神さんはそう言ったお仕事をなさいますか?』
答『イヤこれは最初人類を創造り出す時の、ごく遠い大古の神業であって、今日では最早その必要はなくなった。そなたも知るとおり人間の男女は立派に人間の子を生んで居るであろうが……。』
そう言ってお爺さんはにっこりともせず、正面から私に鋭い一瞥を与えられました。
四十六、竜神の生活
私はひるまず質問をつづけました。――
問『竜神にも人間のように死ぬことがございますか?』
答『人間界にて考えているような、所謂死というものはもちろんない。あれは物質の世界のみに起る、一つのうるさい手続なのじゃ。――が、竜神の躯にも一つの変化が起るのは事実である。そなたも知る蛇の脱殻――丁度あれに似た薄い薄い皮が、竜神の躯から脱けて落ちるのじゃ。竜神は通例しッとりした沼地のような所でその皮を脱ぎすてる……。』
問『竜神さんの分霊が人体に宿ることは、今日では絶対に無いのでございますか?』
答『竜神の分霊が直接人体に宿って、人間として生れるということは絶対にないと言ってよい……。