Classici giapponesi con furigana
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ジェンナーでん
少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか
小酒井 不木
Leggi 少年倶楽部名作選3 少年詩・童謡ほか (ジェンナーでん) di 小酒井 不木 (こざかいふぼく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 12.799 caratteri · 27 schermate
私の地方では牛の疱瘡にかかったものは天然痘にかからぬといういいつたえがございます。その後、私は注意して、乳をしぼる人たちにききましたが、どうやらそれは本当のようであります。そこで私は、牛の疱瘡を人工的に人間にうえたならば、おそろしい天然痘を予防して、人類を救うことができると思いますが、先生はこの私の考えを、どうお思いになりますか」と、返答いかにと、おそるおそるつげました。すると、
「おお、そうか?」と、ハンターは、言下に答えました。「それは本当か、そういう事実があるのか。それは実にすばらしいことを考えたね。大いに研究するのだね。考えまよっては何事もらちがあかぬから、機会があったら、実際にやってみることだね。だが、人間の生命にかかわることだから疎漏のないようにやりたまえよ。何事も辛抱が肝腎だ。根気よく目的にむかって進みたまえ」
これをきいたジェンナーは、目に涙をためて喜びました。ハンター先生のこの一言は、どんなにかジェンナーをはげましたことでしょう。世に「知己」という言葉がありますが、ハンターこそはジェンナーのよき知己であったといわねばなりません。
その後ハンター先生はジェンナーのこの考えを他人にも吹聴してきかせました。