Classici giapponesi con furigana
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しょうねんたんていくれだはかせとよいち
少年探偵呉田博士と与一
平林 初之輔
Leggi 少年探偵呉田博士と与一 (しょうねんたんていくれだはかせとよいち) di 平林 初之輔 (ひらばやしはつのすけ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5568 caratteri · 11 schermate
「だって、志村君はそう言っていたよ。女中さんがね門のところから半分顔を出してね、その男が見えなくなるまで見送っていたと言っていたよ。それに、その男も二三度うしろを振り向いたが、女中さんは別にとめた様子もなかったと言ったよ。それで、志村君は、何か博士の家でその男を使いにやったのだろうと思ったなんて言ってたよ。僕はよくおぼえているよ」
「妙だな、そりゃ何時頃だい?」
「物理の時間が十一時に始まるんだから十一時少し前だね」
「そりゃそうだ。文房具屋の子供がいなくなったのは九時前だった、あそこのお内儀さん言ってたからね。博士の家の不良少年も、きっとその頃に家出したにちがいないよ。それに第一、文房具屋の子供をつれていなかったってのが変だ。女中が見ていたなんていうのはなおさらあり得ないこった……」
「僕は知らないよ、ただ志村君がそう言ってたと言っただけなんだ」
東京の外濠に添うた通りの見すぼらしい住宅の中で、親子三人が晩の食膳に向かって、こんな話をしていました。父親は××警察署へ勤務している巡査部長です。息子は、△△中学の三年で、級中で図抜けた秀才として注目されている少年であります。