Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

Leggi 少年連盟 (しょうねんれんめい) di 佐藤 紅緑 (さとうこうろく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 110.920 caratteri · 219 schermate

Aozora Bunko

ある日富士男はゴルドンとともに森のなかを散歩した。小高き丘にのぼると自分らの洞窟が一目に見える。岩と岩のあいだ、こんもりとしげった林、川の方へひろがる青草の路、そのあいだに点々としてあるいは魚を網し、あるいは草をかり、あるいは家畜にえをやり、あるいは木材を運ぶ同士のすがたが画のごとく展開する。

「ああかわいそうだなあ」

富士男の眼には涙がかがやいていた。

「なにが?」

「ぼくらは年長者だから自分の運命に対してあきらめもつく、また気長く救いを待つ忍耐力もある、だがあのちいさい子たちは、家にいると両親のひざにもたれる年ごろだ。この絶海の孤島に絶望の十ヵ月をけみして、しかもただの一度も悲しそうな顔もせず、一生けんめいに心をあわして働いてくれる。それはぼくらを信ずればこそだ。かれらは一身をぼくらの手にまかしているのだ。それにぼくらはかれらを救う道具を見いだしえない。じつに情けないことだ。ぼくらは自分の責任に対してまったくすまないと思う」

「いかにもそうだ」とゴルドンも嘆息して、「しかしそれはぼくらの力でどうすることもできないことだ、しずかに運命を待とうじゃないか、きみの憂欝な顔をかれらに見せてくれるなよ、かれらはきみをなにより信頼してるんだから」