Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ぎゅうじん
山月記・李陵 他九篇
Leggi 山月記・李陵 他九篇 (ぎゅうじん) di Nakajima Atsushi (中島 敦) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 41.608 caratteri · 84 schermate
意味も目的も無い・まじりけの無い悪意だけがハッキリその愚かしい顔に現れている。先ほど警官から聞かされたこの少年のコロールでの残忍な行為も、なるほどこの顔ならやりそうだと思われた。ただ、予期に反したのは、その体躯の小さいことである。島民は概して二十歳前に成長し切ってしまうので、十五、六にもなれば、実に見事な体格をしている者が多い。殊に性的な犯行をするほど早熟な少年ならば、きっと体躯もそれに伴って充分発達しているだろうと思ったのに、これはまた、痩せてひねこびた猿のような少年である。こんな身体の少年が、どうして(いまだに家柄の次には腕力が最もものを言うはずの)島民の間で衆人を懼れさせることが出来るか、誠に不可思議に思われた。
「御苦労様でしたな」と私は警官に向って言った。
「イヤ。船が珍しいもんだから、野郎、村の者と一緒に浜へ出とったんで、すぐつかまえましたよ。しかし、あの男が(と巡警を指して)言うにはですな、困ったことに」と警官が言った。「ナポレオンの野郎、今ではパラオ語をすっかり忘れてしまっとるんですと。何をあれに聞かせても通じんのです。しかし、そんな事があるもんでしょうかな。