Classici giapponesi con furigana
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あきばしょから
平野零児随想集 らいちゃん
平野 零児
Leggi 平野零児随想集 らいちゃん (あきばしょから) di 平野 零児 (ひらのれいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 21.838 caratteri · 48 schermate
と、彼が三十年間取っている桟敷に誘ってくれた。
相撲と野球はきらいではないが、今日のごとく勝負に熱狂する多くのファンのように、心を踊らせることはない私である。クラブなどでボンヤリ人待ちをしている時に、テレビをのぞくくらいの程度である。
祖国を海の彼方に十数年も離れていたせいもあって、顔なじみが薄いためでもある。劇映画の俳優に対しても同様である。菊五郎も六代目はいず、幸四郎も息子にかわっている。美空ひばりと三橋の声は、連日ラジオで聞かされるので、いな応なしに覚えただけである。コマ劇場は先ごろ中国歌舞伎団がきたので初めて行った。
そんな私だからこそ、尾崎君は強いて私に相撲見物をすすめてくれたのである。それでも行って見ると、巧みに近代的においを加味した建物も、塗り込みの表の壁などに相撲場らしい伝統を織り込んだ空気はさすがに快かった。ヤグラ太鼓は、鉄筋かと思ったら、やはり丸太を組み、のぼりが表に林立し昔ながらの情緒を漂わせ、茶屋の弊風は廃したといっても、ずらりと通路に「相撲サービス所」と螢光灯の下に、粋な茶屋のおかみらしいのも座っており、タッツケ姿の出方が土俵へ案内もした。