Classici giapponesi con furigana
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しきぶこうじ
式部小路
泉 鏡花
Leggi 式部小路 (しきぶこうじ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.847 caratteri · 149 schermate
とここまで……愛吉にお賤が言って聞かせて、見なさい、そういう御恩人だ、といっても、奴泡を吹いて、ブウブウの舌を引込ませない。
日本一のお嬢さんを妾にするたあ何事だ、妾は癪だ、恩人も糸瓜もねえ、弱り目につけ込んで、すけべいの恩を売る奴は、さし込み以上の疫病神だと、怒鳴るでがしょう。
一体何という藪だ、破竹か、孟宗か、寒竹か、あたまから火をつけて蒸焼にして噛ると、ちと乱だ。楊枝でも噛むことか、割箸を横啣えとやりゃあがって、喰い裂いちゃ吐出しまさ。
大概のことは気にもかけなかったが、婆さん貧病は治して貰った、我が朝の、耆婆扁鵲と思う人を、藪はちと気になったから、山の井さんを何だ、と思うと極めるとね。
先刻承知だろうと思っていたのが、耳を立てて、何山の井だ、どこの藪だ。
光起さんとおっしゃって、日本橋の真中にある大藪、というと、(やや先生か)といって、愛吉が、呆気に取られて、しばらく天井を視めていたそうだッけ。
(親分か、)と吹ッ切った。それで静まるのかと思うとそうでない。
(あン畜生、根生いの江戸ッ児の癖にしやがって、卑劣な謀叛を企てたな。こっちあ、たかだか恩を売って、人情を買う奴だ、贅六店の爺番頭か、三河万歳の株主だと思うから、むてえ癪に障っても、熱湯は可哀相だと我慢をした。