Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しきぶこうじ

式部小路

泉 鏡花

Leggi 式部小路 (しきぶこうじ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.847 caratteri · 149 schermate

Aozora Bunko

四十五

(さあ、愛吉さん、下へ行ってもう一杯、今度は私も頂くよ。)

善は急げで立ちかかると、愛吉、前へ立って、膠が放れたようだったが、どどどど、どんというと四五段辷り落ちた。

(危い、)

と婆さんが段の中途でいった時、

(危いよ、)

という医学士の声がしたは、お夏が、愛吉を憂慮って、立とうとして、酔ってるからよろけたんだそうでがす。

愛の奴は台所へ仁王立ちで、杓呑を遣った。

そこいら、皿小鉢が滅茶でしょう。すぐにその手で、雑巾を持って、婆さんが一片附け、片附けようとする時、二階で、

(親方々々、)

と医学士が呼んだそうです。

上って見ると、どうでしょう、お夏さんは高島田を横に学士の膝につけて、腕をかけて、横顔で寐ていたので。

(そこらに掻巻があろう、見てくれ、)とある。

おっとまかせろナは可いが、愛の野郎、三尺の尻ッこけで、ぬッと足を出して夜具戸棚を開けた工合、見習いの喜助殿というのでがす。

勿論、絹の小掻巻。抱えて突出すと、

(かけてお上げ、)

というお声がかり。」

四十五

掻巻がかかると、裳が揺れた。お夏は柔かに曲げていた足を伸ばして、片手を白く、天鵝絨の襟を引き寄せて、軽く寝返りざまに、やや仰向になったが――目が覚めてそうしたものではなかった。