Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

しきぶこうじ

式部小路

泉 鏡花

Leggi 式部小路 (しきぶこうじ) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 74.847 caratteri · 149 schermate

Aozora Bunko

十二

はてな、」と沈んで目を閉じる。

「へい、気になりますかね、何ぞ……」

「どうもね。心配なのさ、こうやってお前、私がおもりをしている方はね、妙に火に祟られていなさるのさ、いえね、丙午の年でも何でもおあんなさりやしないけれど、私が心でそう思うの、二度までも焼け出されておいでなさるんだからね、」

「どこで、へい?」

「一度は、深川さ、私たちも風説に聞いて知っているが、木場一番といわれた御身代がそれで分散をなすったような、丸焼。

二度目が日本橋の人形町で、柳屋といってね、……」

十二

「もうその時分は、大旦那がお亡くなんなすったあとで、御新姐さんと今のお嬢さんとお二人、小体に絵草紙屋をしておいでなすった。そこでもお前火災にお逢いなすったんだろうじゃないか。

もっともその時の火事は、お宅からじゃなくって、貰い火でおあんなすったそうだけれど、ついお向うの気の違った婆さんの許から、夜の十二時というのに燃え出すと、直ぐにお店へあおりつけたもんだから、それという間もなし、それにお前さん、御新姐は煩っていらしったそうだし、お生命に別条がなかっただけで、お嬢さんも身体ばかり、跣足でお遁げなすったそうなんだよ。