Classici giapponesi con furigana
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のちのなりひらぶんじ
後の業平文治
三遊亭 円朝
Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate
と両手を合せて伏し拝み、懐中より取出したる夫文治より譲りの懐剣を抜放ち、
町「旦那様、御免遊ばせ」
とあわや喉笛(のどぶえ)へ突き立てようと身構えました。さて文治が再度の難船に舟人諸共(もろとも)気絶いたしました次第は前回に申上げました。天義士を棄てず、あたりの船頭がこれを見付けまして、
「やア/\彼処(あすこ)に旅人が倒れてらア、それ難船人(なんせんにん)々々々、確(しっか)りしろよ、おゝ気が付いたか」
文「これは/\何処(どこ)のお方か存じませぬが、お助け下さりまして有難う存じます」
船頭「とても駄目だと思ったが、よく気が付いたなア」
文「有難う存じます、今一人(いちにん)の舟人は如何(いかゞ)致したか、御存じありませぬか」
船「此処(こゝ)にいるじゃねえか、見なせえ、此の通りの打傷、いろ/\介抱もしたが、とても駄目だ、諦めなせえ」
と聞いて文治は舟人の亡骸(なきがら)に縋(すが)り。
文「これ島人、これ島人」
もう冷え切って居りますから、いくら呼んでも甦(よみがえ)りは致しませぬ。
文「さて/\不憫(ふびん)なことを致したわい」
船「どうも仕方がねえだ、諦めなさるが宜(い)い」