Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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のちのなりひらぶんじ

後の業平文治

三遊亭 円朝

Leggi 後の業平文治 (のちのなりひらぶんじ) di 三遊亭 円朝 (さんゆうていえんちょう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 109.545 caratteri · 216 schermate

Aozora Bunko

饅頭笠(まんじゅうがさ)を被(かぶ)って顔を隠したる四五人の侍がまいりました。確かにそれと思いましたが、顔は少しも見えませぬ。文治は扨(さて)はと身固めをして、件(くだん)の侍の近寄るを待って居ります後(うしろ)から、立花屋の忰(せがれ)が予(かね)ての約束に従い、渋団扇(しぶうちわ)をもって合図を致しました。ところが、ずぶろく酔うた亥太郎が横合からひょろ/\出かけまして、突然(いきなり)侍の笠に手を掛け、力まかせに引きますと、二人の侍は笠を取られて輪ばかり被り、真ッ赤になって、

侍「やい待て、無礼だ」

亥「やア人違(ひとちげ)えだ、そんなら此奴(こいつ)か」

とまた側に居(お)る侍の笠を取ろうと手を掛けますと、一人は其の場を外(はず)して逃げようとする後(うしろ)から、立花屋の忰が怖々(こわ/″\)ながら渋団扇で合図をいたしました。

亥「それッ」

と亥太郎は飛び掛って笠へ手をかける、其の手を取って捩上(ねじあ)げようと致しましたが、仮にも十人力と噂のある左官の亥太郎、只今でも浅草代地の左官某が保存して居(お)るそうですが、亥太郎が常に用いました