Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
Leggi 復員殺人事件 (ふくいんさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.621 caratteri · 195 schermate
常にあらゆる注意を集注して、捜査に当れ。捜査のコツは徒労にうまず徒労に負けずということだ。あらゆるムダ骨を克服することによって、われわれは真理に近づくことができるのだ」
さすがに腕一本たたきあげた人物はうまいことを云う。あらゆる専門家には、共通した職業のコツがある。芸術の世界でも、ピカドンの世界でも、変りはない。あらゆるムダ骨に負けず、ということである。天才の閃きは孤立しない。多くの徒労を重ねた上で、閃く人にのみ閃くのである。
巨勢博士は湯殿だの台所だの溝の中、井戸の中、はじめはもっぱら水専門、次はあらゆる部屋の窓、次がヒサシ、それから、塀、木、一生ケンメイなものだ。
「君は又、軽業みたいなことをやってるじゃないか。君みたいに身のコナシのやわらかな犯人は居るもんじゃないよ。まア、曲芸の芸人以外には、ね」
「アハハ。探偵商売はいゝ運動になりまさ」
「ヒラリ、ヒラリと、屋根から梢へ、何を探しているのだね」
「ちかごろの探偵小説はこういうことが好きだから仕方がありませんや。トンマな犯人はマにうけて、トンマな仕掛けをやらかしかねませんからさ。ちかごろは捕物帖までこういうことをやらかすから、笑わせますよ。