Classici giapponesi con furigana
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ふくいんさつじんじけん
復員殺人事件
Leggi 復員殺人事件 (ふくいんさつじんじけん) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 96.621 caratteri · 195 schermate
なるべく皆さん別々のお部屋へやすんでいたゞきたいのですが」
「えゝ、どのお部屋でゞも」
由子は無表情に、冷めたく答えた。
由子が去ると、捜査主任はモトをよんだ。
「ねむいところを、気の毒だが、ちょッと、きゝたいことがあってね。この食堂の砂糖壺は、食堂でココアやコーヒーをのむ時だけ使うのかね」
「ハイ、そうですよ。お勝手には、お勝手で使うお砂糖が山ほどありますよ。あちらの砂糖も、台湾の赤ザラもネ」
「この砂糖壺がカラになると、お勝手から補充するワケだね」
「えゝ、まあ、そうです。このお屋敷では、お砂糖ぐらい、方々の戸棚にシコタマありますよ」
「ここへ新たに補充したのは、いつだったね」
「さア、四五日前のことでしょうよ。夕食後に紅茶かココアを召上るぐらいのものですから、あんまり減りは致しません」
「お前が安彦さんに食事を差上げたのは何時ごろだったね」
「七時半ころか、八時ころか、そのぐらいの時刻だろうと思います。私なんかに時刻々々と仰有っても、たいがい、まア、でたらめですから、そう思って下さい」
「そのあとで、お前は安彦さんの部屋へ行かなかったかね」
「参りませんとも。ちゃんと、シビンや便器の用意もしてあげて、でゝきましたからね」