Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

かいとうおう

怪塔王

海野 十三

Leggi 怪塔王 (かいとうおう) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 167.635 caratteri · 337 schermate

Aozora Bunko

「そうだ、横須賀の軍港へ下りるように、この塔をとばしてくれ」

「へえ、横須賀軍港! それはあぶない」

黒人は、横須賀軍港と聞いて、顔色をかえました。

4

「横須賀の軍港とは、ワタクシおどろきます」

と、円筒のなかの黒人は、大きなためいきとともに、怪塔王にあわれみを乞うように言いました。

もう一人の黒人もふるえごえを出して、

「横須賀の軍港へこの塔をもっていくと、ワタクシたちまるでわざわざ虜になりにいくようなものです」

のこりの黒人は、ただひとり元気よく、

「いや、そんなことはない。横須賀軍港であろうが何であろうが、わが塔のほこりとする磁力砲でたたかえば、軍港なんかめちゃめちゃだ。ワタクシ、心配しない。オマエたちも心配することはない」

と胸をはって、さけびました。

「いや、なかなか心配ある。軍港には、大砲ばかりでない。日本水兵なかなかつよいよ。それが塔の中へはいってくる。磁力砲では人間をふせぎきれない」

「そのときは、殺人光線でもって水兵をやっつける」

「だめだめ。殺人光線は、かずが一つしかない。大ぜいの水兵がせめてくると、殺すのがなかなか間にあわぬ」

「いや、だめでない」