Classici giapponesi con furigana
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つめ
探偵クラブ 烙印
大下 宇陀児
Leggi 探偵クラブ 烙印 (つめ) di 大下 宇陀児 (おおしたうだる) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 51.509 caratteri · 103 schermate
警察の人達が参ってから、最初は、兇器のピストルが問題になりましたけれど、そのピストルは、良人のベッドの枕下にある小机の抽斗へ、いつも入れて置いたものでございます。ピストルは、中庭の山茶花の根元に、一発だけ弾丸が無くなって落ちていたのを、一人の刑事がじきと発見したのですが、一方では、部屋の中庭に向いた窓が開いていましたし、裏木戸の潜りも、簡単に開けられるようになっていました。結局、何者かが、良人の枕下にあったピストルで良人を殺害して、窓から中庭へ逃げ出し、ピストルを山茶花の根元へ捨て去ったものだろうということになりました。電燈を消したのは、私が、電話のところにいましたし、そこから、また竹やのいた台所のあたりからも、中庭の方を、見ようと思えば見えないこともなく、犯人は、そういう場合を予め考慮して、電燈を消してから、良人の部屋へ忍び入ったのであろうという推定です。
盗難の形跡はありません。
犯人は、誰かということになり、この家へ出入する者を調べ始めると、佐治さんが、じきに疑われるようになりました。どこの誰がそんなことを警察の耳へ入れたのか、佐治さんと私とのひそやかな恋愛問題が、ちゃんともう知れていて、その上悪いことには、事件の起った当夜八時半頃、佐治さんは、この東京のどこにいたのか、ハッキリしたことを申しませ