Classici giapponesi con furigana
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たんていしょうせつのなぞ
探偵小説の「謎」
江戸川 乱歩
Leggi 探偵小説の「謎」 (たんていしょうせつのなぞ) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 119.820 caratteri · 235 schermate
彼の「赤毛のレドメイン一家」はその典型的作品である。主人公はやはり道徳的不感症者であることにかわりはないが、ラデックやディラード教授のように犯罪の当初からなかば自暴自棄的な心理が働いているのではなく、あくまで堅実で功利的であり、犯罪の発覚を絶対に避けようとしている。したがって彼のトリックはいっそう複雑であり、真剣な積極的な悪の情熱をともなっている。
「赤毛のレドメイン一家」は、真犯人の暴露でおわっていない。そのあとに長文の告白文がついている。犯人マイクル・ペンディーンが獄中でしたためた彼の一代記である。その中にこんな一文がある。
『良心を持つ人間、後悔をするかも知れない人間、一時的激情によって殺人をおかすような人間、彼らはいかにたくみに犯行をくらまそうとしても、終局において不成功に終ることは明かである。犯罪者の心中のひそかなる後悔こそ発覚への第一歩である。世のおろかなる者どもはこの失敗をまぬがれることはできない。しかし私自身のごとく成功を確信してなんらの不安にわずらわされることなく、いかなる感情も介入する余地なき正確なる企画と先見によってことを行なうものにとっては、犯罪は少しの危険性もないのである。