Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 186.659 caratteri · 372 schermate
大軍は、大浦を出て、木曾川をわたり、聖徳寺に布陣して、目的にかかった。
一陣、細川忠興、二陣に蒲生氏郷。
秀吉は、予備軍の中にあって、四日の朝から攻撃をひらいた。
時々、かれは馬をすすめて、富田附近の山から、合戦を見ていた。
五日の戦闘で、城主の重宗は、討死をとげたが、落城には、六日の暁までかかった。
「忠三郎(氏郷)の働きを見とどけたぞ。見事なりしぞ。忠三郎」
秀吉は、このときの殊勲者を、彼なりとして、大いに褒めたが、氏郷は、
「いや実は、自分の母方の叔父にあたる千草大学と申す者こそ、私に、功を立てさせてくれた者です。ねがわくば、大学の罪をゆるし、大学をお取り立てくだされば、氏郷のよろこび、これに過ぎるものはございません」
と賞を辞退した。
仔細をたずねると。
氏郷は、叔父が、城中の一将として、たてこもっているのを知り、ひそかに、使いをやって、必然な時代の趨勢と、無用の死は、真の勇者のとる道でない所以を説いて、城の一門を、戦わずに、解かせたのであった。
「そうか。忠三郎もいつのまにか、この筑前の手ごころを習びおるの。――戦わずして勝つ。いくさは、そうなくてはならん」