Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.320 caratteri · 398 schermate
「筑前どのには、御在宿か。池田じゃ」
早朝からもう訪客であった。池田信輝が見える、滝川一益が来る。
それが帰ったと思うと、佐々成政が立ち寄り、蜂谷頼隆が訪い、市橋九郎右衛門と不破河内守が同道して見え、京都の貴顕から使いやら、近郷の僧俗から、種々の物を持って、
「おなぐさみに」
と、献じに来るものやら、午過ぎては、休養どころか、門前市をなすばかりだった。
時も時、年暮なので、歳暮の祝儀を述べるため、安土へ参向の諸侯が期せずして集まっているせいもある。あすは北陸の柴田勝家も入府するだろうと聞え、また前田利家の宿所にも、夥しい荷駄がいま着いたなどと客の口にうわさされていた。
噂といえば、応接いとまなき中なので、誰がいったことやら、秀吉は頭にも止めていなかったが、
「明智どのに、何か、御不首尾なことでもあったのか」
と、惟任光秀について、囁く人が多かった。
「御歳暮の献上にと、数頭の名馬を曳かれて見えられたが、何やら御前ていよろしくなく、お上にはそれらの物をすぐ突っ返されたなどと沙汰する者があったが――」
というものもあるし、また、
「いやいや、昨夜、細川どのやその他、大勢の者に、御酒を下された席において、明智どのばかりいつものように冷静な面を澄まして、興じ入る乱酔の徒をながめていたのを、右大臣家のお癖として、却って、