Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.320 caratteri · 398 schermate
屍山血河
ゆるせ、わしも泣かずにはおられん」
と、官兵衛は肱を曲げて、その面にあてると、ややしばし肩をふるわせて、共々に泣いていた。
剛骨な中には、柔弱な内よりも却って、多くの涙をたたえているものとみえる。有馬路の真昼、往来の人もたえて、ただ山藤の香いのみが高かった。
屍山血河
三木城は、今なお頑として陥ちずにある。
この小さい一山城に、別所長治、長定の兄弟とその一族がたて籠って、こう長期に頑張り得ようとは誰にも予測できないことであった。
包囲長攻をうけてから足かけ三年。秀吉の軍勢に、城外を遮断され、糧道を断たれ、完全な封鎖のうちに孤立化してからも――すでに半年以上。
どうして喰っているのか。
どうやって生きているのか。
城兵のうごく影を見、元気な声を遠く聞くたび、秀吉方の寄手は、
「奇蹟?」
と、呆れるしかなかった。いや時には、何か不気味な感じすらうけないこともない。
なぐっても、叩いても、蹴っても、どう締めつけてもなお動いている生きものと闘っているような根気負けが、ともすると却って寄手の方に生じて――それは著しく士気を沮喪せしめることがある。
「自分から焦躁りをみせてはならん。