Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 192.758 caratteri · 383 schermate
で、光秀は、桂川を越えて、久我畷を行軍中に、もうその途中から一軍を割いて、
「下海印寺村を北に見、天王山の北側より攀じ登って、山上を取れ。敵襲せ来るも、構えて、要地を譲るな」
と、激励して、そこへ送っていたのであった。
命をうけた者は、勝龍寺城にいた松田太郎左衛門で、並河掃部の配下であり、この辺の地理に精通しているところから特に選ばれたものである。
松田太郎左衛門は、弓鉄砲組をあわせ、約七百余の兵をひきつれて急いだ。
ずいぶん迅速といわねばならない。光秀の司令も行動も、決して戦機を外してはいなかったのである。
にも関わらず、この時すでに、南麓の広瀬方面を突破して来た秀吉の諸勢は、先を争って、山へ取ッついていた。
しかし、なお真ッ暗な時分であるし、土地に不案内の将士が多い。
「登り道がある」
「そこは登れまい」
「いや、登れる」
「間違った。このさき、崖だ」
などと麓を巡って、各※(二の字点、1-2-22)攀路を捜り合うにあせっていた。
ここまではほとんど後先なく、一斉にかたまって来た堀秀政の隊、中村孫兵次の隊、堀尾茂助の隊なども、忽ち分散して、あなたこなたに、石ころを落し、灌木を掻き分け、騒然と、麓一帯に物音を起しているに過ぎなかった。