Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate
しかも中国陣への発向を前にして何の必要もない道くさでもある。
(止めよう。なんと仰せられても、お止めしよう)
そうきめて、彼は瞼をとじた。面を冒して諫止するからには、多少、光秀から気まずい激語をうけようとも、いかに立腹されようとも、断乎として、その袂を抑えきろう。――そう決心して眠りに入ったのであった。
ところが。
翌る朝は常より早目に起きたにもかかわらず、彼がうがい手洗をつかっていると、もうどかどかと早暁の大廊下から玄関へと、人の跫音がながれてゆく気配であった。光春は侍をよびたてて、早口にたずねた。
「いま、誰が出て行ったのか」
「日向守様でいらっしゃいます」
「なに、光秀様が」
「はい。山支度の軽いお身装で、天野源右衛門どのただひとりをお供に召され、日吉の下までは馬で飛ばさんと、お語らい遊ばしながら、いまお玄関で草鞋を召していらせられます」
「さては、夜の明けぬ間に、はやお支度であったか」
彼は、どんな朝でも、欠いたことのない神前の朝拝と、仏間の称名とを、この朝に限って、怠ってしまった。
倉皇、室にもどるやいな、衣服大小を身に正して、大玄関まで駈けて行った。