Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate
武人には優し過ぎる程な」
「……お、見よ源右。やはり左馬介じゃ。麓のほうからただ一人して駒を追いあげて参る」
「あの御容子では、なお強ってでも、殿をお止め申すつもりかも知れませんが、はや、これまでお出ましあった上は……」
「もとより彼が何と申そうと、引っ返す心はない……。いや、恐らく彼はもう止めまい。止めるくらいなら城門でわしの轡をつかもう。あれ見い、左馬介も山支度をして参った。光秀とともに、きょう半日を山巡りなとせんものと、思い直して追いかけて来たにちがいない」
光春の心を覚るもの光秀ほどな者はなく、また光秀の心を知るもの光春ほどな者は世にない。
――果たして、その左馬介光春は、もうここへ来る前に、強いて光秀に逆らうよりは、共に一日を山で送って、彼に大過なきように側にいて努めるに如かず――と、思い直して来たものだった。
で、駒を近づけて来たときから、極めて明るい面を見せて、
「お早い、お早い。何というお早いことです。今朝ばかりは、左馬介も不意をうけて、尠なからずあわてました。……こう早暁にお登りとは思いませんでしたので」
「いやいや、左馬介。お許を供に連れ参ろうとは、光秀も思うていなかったのじゃ。