Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate
「ほ。……幾歳になる」
「十三に相成ります」
「名は」
「名は四郎右衛門と申します」
「かわいそうに、爺みたいな名じゃないか」
「このたび、中国へお供仰せつけられ、家を出る折は、もっと小そうございましたが、連れて行けとせがんで、どうしても肯きません。足手まといと存じましたが、許してやるについて、いずれ叔父の名跡を継ぐ者でございますゆえ、四郎右衛門と名のらせましたもので」
「そうか。足手まといなどと申すな。戦陣に加えてさえおけば、武者だましいは自然と備わる。小さいほどいいわさ。幼少のうちほどいい。……これ童、於四郎というか」
秀吉は、歩み寄った。四郎右衛門はその前に、はやちょこねんと地に坐って礼儀していた。が、その膝に、兵士の陣笠をかかえて、何か大事そうにしていた。
「何だ、それは? ……何を拾っていたのじゃ」
「はい。桜ンぼを拾っておりました」
「なるほど。だいぶ赤く実っておるな」
――秀吉は暮れかかったあたりの梢を仰ぎ、いきなり四郎右衛門の膝にある陣笠の中へ手を伸ばして、
「甘いか。……ウム、これは甘い」
ふた粒三粒、それを口に噛みながら、本堂のほうへ立ち去った。