Classici giapponesi con furigana
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しんしょたいこうき
新書太閤記
吉川 英治
Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate
(先輩とて、あまりに、今の若い者などと、大口はきくまじきものなり)
という戒めを、事実をもって、目に見せてくれねばならんと、誓っているのだった。
「お小姓衆」
坊主あたまが一つ、けむたそうに煙の中に畏まった。茶道衆のひとりである。市松がふりむいて、
「おい。なんじゃ」
と、無頼漢のような口のききかたをした。
「殿のおことばです」
そう聞くと、若者たちは、みな具足の着込みであったが、一斉に坐り直して、もう戯れ口もひそめてしまった。
「――黒田様とおはなし中、しばらく小姓溜りの方へ、退っておるようにとの仰せです。何か大事なおはなしがおありらしく……」
「むずかしかろうか」
と、秀吉。
「むずかしいと思います」
官兵衛はいう。
沈黙がつづくと、ふたりのあいだには、粗雑な陣中の仮普請のため、廂からあふれ落ちる五月雨の音のみが蕭条と耳につく。
「要は、日数の問題でしょう。二回の総攻撃を試みて、およその短期力攻の至難なことは知れました。さらば、長陣を覚悟し、悠々、包囲するとしますか、それにも必然、大きな危険が予測される。――毛利方四万という本国勢の急援が間に合って、高松城と聯絡をとり、呼応してお味方へ攻勢を展開してくるおそれのあることです」