Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんしょたいこうき

新書太閤記

吉川 英治

Leggi 新書太閤記 (しんしょたいこうき) di 吉川 英治 (よしかわえいじ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 200.903 caratteri · 400 schermate

Aozora Bunko

「左様仰せられますが、高松の城は、平野と耕田の底地に位置し、四囲には手頃な山々をひかえ、加うるに、足守川をはじめとし、大小七つの河川が八方へ奔馳しています。これをあつめて平地の一ヵ所に注げば、あの城を、湖水の底となすことも、さして至難ではありません。けだし、活眼の士でなければ思いも及ばぬ大規模な作戦であります。殿が早くもそれへお心づきあったことは敬服にたえませんが、なおかつ、何ゆえ、その実行を御躊躇あそばしておられますか」

「されば、古来、火攻めをもって攻城に成功したためしは幾多もあるが、水攻めをもって功をとげた例はほとんどない」

「三国時代、後漢の戦記には見たように思いますが。そうそう、わが朝でも、天智天皇の三年、九州水城の城において、唐軍の来寇にたいし、堤を築き水をみなぎらせ、これを切って氾濫せしめ、一挙に唐軍を押し流そうと作戦したとか――何かの記に見たことがありました」

「いやいや、それも実行までに及ばず、唐軍が退いたらしい。これを行えば、実に、秀吉がまったく前古に類なき戦法をとるわけになる。で実は――ちと入念を要するゆえ、地理数字にくわしい奉行人どもに命じて、それに要する土木の人員、日数、費用などをあらまし調べさせておるところじゃ。