Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しんちょうき

新潮記

山本 周五郎

Leggi 新潮記 (しんちょうき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 155.541 caratteri · 305 schermate

Aozora Bunko

宗兵衛はちょっと眉をあげた、「大助はその意味も話したか」

「彼とは莫逆ですから」

「ふむ、……」宗兵衛は鼻を鳴らした、「それでは太橋とずっと行動を共にするんだな」

「いいえ、木曽から先はどうなるか未定です、私にはまたという折もありませんので、できるなら京のようすを見てまいりたいと思います、……それに就いてお願いがあるのですが」

「……なんだ」

「水戸での始終を亀阜荘さまへ御復命ねがいたいのです、このたびの御帰国に扈従なさるように伝聞したものですから……」

「誰がさようなことを申した」

するどく問いかえされて秀之進ははっとした。太橋か松崎かと宗兵衛は詰問するように云った。そして返辞を聞くまでもなく、すべてを直感したらしい。

「そうか、かれらの策動か」と腹立たしげに云った。

「ですが、みんなは貴方に死んで頂きたくないのです、ここで貴方を喪っては、あとを継承する者がない、どうしても生きて頂かなくてはという気持なのです」

「今は生きる死ぬを問題にする時じゃない、誰かが、なにかを為さなければならん、それをおれがするだけだ」

「みんなが貴方に代って致します、みんなその覚悟をきめているようです」