Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
Leggi 新潮記 (しんちょうき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 155.541 caratteri · 305 schermate
それでかれもあとを追っていった。秀之進は宿の者に傘と履物を借り、「ちょっと歩いて来る」と云って、雨のなかへ出ていった。
大助もいっしょにゆこうとして傘と履物を出して貰い、門口から出ようとしたが、ふと身を翻して、戸袋の蔭へ隠れた。……いましも二人の武士が、向うの家並の軒下づたいに秀之進のあとを跟けてゆくのが見えたからである。
跟けているとみたのは直感だった。男は二人とも宿の着物に宿の傘をさしている。無腰だし、手拭を持ってふらっと出た恰好であるが、その眼つきと歩きぶりは前をゆく秀之進を覘っていた。大助にはその「覘っている」という感じがぴんときたのだ。――新島ではない。二人はすぐに大助の視野から外れていったが、新島八十吉ではないことはたしかだった。
それで一応は思い違いかとも考えたが、すぐに二つの仮定が頭へうかんだ。その一つは新島の助勢ではないかということ、次は幕府の探索ということだった。
――新島が此処へ来るまで手を出さなかったのは、この助勢の追いついて来るのを待っていたからだと云える。
――幕府の探索ということも有り得ないことではない、太橋一家はだいぶ睨まれているから。