Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
しんちょうき
新潮記
山本 周五郎
Leggi 新潮記 (しんちょうき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 155.541 caratteri · 305 schermate
「みんな三四代も太橋の飯を食っている者たちですからね、そうでなくともああいう人間は『頼む』と云われるとびっくりするような大胆なことをやります、しかしこんどの事はちょっと天佑という感じでした」
「ときに……木曽のほうはどうした」
そう云いかけて秀之進は床の上へ起きなおった。大助は煙管を置いた。
「残念ながら、三日の違いで先を越されました、こんどの買付けを知ったのか、それとも偶然かち合ったのかわからないが、尾州家から馬匹売買停止の布告が出て、どうにもしようがなかった、それで例の鋳工所のほうだけでも見て置こうと思ったのだが、これもだめさ」
「女づれではどちらにしても無理なことだ」
「そうじゃない、却ってそういうことには女づれのほうが好便なんですよ、いけなかったのは早水さんのおかげさ」
「でたらめをいうな」
「誰がでたらめを云いますか、木曽から大阪まで、宿でも道でも到るところで調べられどおしでしたぜ、いったいあなたはどうやって大阪へ出たんです、いやそれよりも、あれから五人やったという話を聞かせて下さい」
信濃の諏訪領で、雨の降る夜半にわかれたまま、二人が会うのは今はじめてである。