Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

がまのち

日本怪談大全 第一巻 女怪の館

田中 貢太郎

Leggi 日本怪談大全 第一巻 女怪の館 (がまのち) di 田中 貢太郎 (たなかこうたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 192.678 caratteri · 394 schermate

Aozora Bunko

「昨日小田原から戻った人の話に、天狗のように鼻の高い異人が、御所車のような車に乗って、空をふうわりふうわりと東から西に向って通っていたと云いますが、それもやはり伴天連でしょう」

「何時、どんな風をして、その伴天連が来ないとも限りませんから、お互に油断がなりませんよ」

医者坊主は口から出まかせに面白おかしく伴天連の話をして聞かせた。その話のうちに太郎左衛門は壮い女の正体を掴んだように思った。

「確にそうじゃ」

「なにか思い当ることがありますか」

医者坊主は太郎左衛門の顔を見た。

「いや、別に思い当ると云うこともないが」

太郎左衛門は詞を濁したが、心では二人の女客に対してとるべき手段を考えていた。

夜になって医者坊主が帰って往った。太郎左衛門は床の刀架にかけた刀をおろして、それを半ば抜いてちょと眼を通し、それが済むと目釘に注意して寝床に就いた。

その夜は風があった。太郎左衛門は時刻を計って寝床を抜け、宵に調べてあった刀架の刀を腰にして、そっと女客の室へ往った。行燈の光はぼんやりと二人の枕頭を照らしていた。壮い女は仰向きになり乳母は右枕になっていた。

太郎左衛門は突然刀を抜いて壮い女の顔を目がけて切りつけた。