Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
にちりん
日輪・春は馬車に乗って 他八篇
横光 利一
Leggi 日輪・春は馬車に乗って 他八篇 (にちりん) di 横光 利一 (よこみつりいち) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.787 caratteri · 177 schermate
われは不弥の歌を爾のために歌うであろう。」
「卑弥呼。われは耶馬台の兵を動かすであろう。耶馬台の兵は、兄の命よりわれの力を恐れている。」
「爾の力は強きこと不弥の牡牛のようである。われは爾のごとき強き男を見たことがない。」と卑弥呼はいって反絵の酒盃に酒を注いだ。
反絵の顔は、太陽の光りを受けた童顔のように柔ぐと、彼は酒盃から酒を滴らしながら勢いよく飲み干した。しかし、卑弥呼は、彼女の傍で反絵を睨みながら唇を噛み締めている反耶の顔を見た。彼女は再び柄杓の酒を傍の酒盃に満して彼の方へ差し出した。そうして、彼女は左右の二人の酒盃の干される度に、にこやかな微笑を配りながらその柄杓を廻していった。間もなく、反絵の片眼は赤銅のような顔の中で、一つ朦朧と濁って来た。そうして、王の顔は渋りながら眠りに落ちる犬のように傾き始めると、やがて彼は卑弥呼の膝の上へ首を垂れた。卑弥呼は今はただ反絵の眠入るのを待っていた。反絵は行器の中から鹿の肉塊を攫み出すと、それを両手で振り廻して唄を歌った。卑弥呼は彼の手をとって膝の上へ引き寄せた。
外の草園では焚火の光りが薄れて来た。草叢のあちこちからは酔漢の呻きが漏れていた。