Classici giapponesi con furigana
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めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 30.755 caratteri · 62 schermate
死んで焼くと男と同じタダの白骨には相違ないが、女骨プラス慾念の場合には何かと何かを化合すると特殊鋼ができるような化学作用をあらわすらしいや。
そうしてみると花嵐オソメさんもさほどのこともないかも知れんが、七俵をからげてヤッと背負う。縄を胸にガンジにからめて、両手に一俵ずつのオマケをぶらさげて土俵を五周十周もしてみる。これだけでオタチアイのドギモは存分に抜かれているのだが、その次ある事が余人の及ばぬ荒芸なのである。
土俵中央に立ちどまり、土をふんまえて呼吸をはかり、満身に力あふれて目玉に閃光がさした瞬間、
「ウウエーイッ」
ゴ、ゴ、ゴオーッと嵐が起って土俵上空を斬り狂う。腰の一と振りで七俵の四斗俵が縄をはずれて四方にとんだ。今やダラリとゆるんだ縄だけを胸にかけたオソメさんが、何事もなかったように土俵中央に青眼の構え。つまり、背をまるめ、首を俯向け気味に、七俵を背負っていた時と同じ姿勢で青眼にハッタと構えているだけである。
かくて数秒。不動のうちに見栄がきまる。千両役者の芝居のようにいいところだ。オソメさんの両の手にはまだ一俵ずつ残っているのだが、今やこんなのメンドウくさいやと手のゴミを払うようにほうりだして、一礼して引きさがるという次第であった。