Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
めいじかいか あんごとりもの
明治開化 安吾捕物
Leggi 明治開化 安吾捕物 (めいじかいか あんごとりもの) di Sakaguchi Ango (坂口 安吾) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 26.208 caratteri · 52 schermate
神の矢が現れたのは、過去にはこの二度しかなかったのです。約十五年の後に、今度は東京に現れたのですな」
「蛭川家が東京へ引越したのは?」
「それは定助の死後約三ヶ月ほどの後でした。大富豪とうたわれた蛭川家も事業好きの先代の時に大きく失敗を重ねて、昔のように豪勢な羽ぶりができなくなっていたのです。五ツの土蔵に一パイつまっていたという珍宝の数々も概ね人手に渡って、残ったのは概ねガラクタらしく、おまけに焼いた古文書の代償として、家宝の太刀やその他数点の重要なものをオーカミイナリに奉納したということです。それでも昔からの大富豪のことですから、引越しの荷物は大そうな数でしたよ。置き残したガラクタはまだ五ツの倉にある筈です」
「殺された番頭定助の遺族はどうしておりますか?」
「数年前に未亡人も病死しまして、一人息子の伊之吉というのが残りましたが、母の死後いずれへか行方知れず立ち去りました」
土地の古老もオーカミイナリについては多くのことを知らなかった。
新十郎一行は賀美村を去り、加治家の跡をすぎ、定助の殺された古墳も一見して、夕刻に太駄の里についた。ここが山のふところの最後の里だ。