Classici giapponesi con furigana
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しゅんでい
春泥・三の酉
久保田 万太郎
Leggi 春泥・三の酉 (しゅんでい) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.075 caratteri · 173 schermate
かりにも役者じゃァないか、芸人じゃァないか、芸術家じゃァないか。――その役者が、芸人が、芸術家が、うそにも判証文をとって金を貸す、高利貸の真似をする、……というのは、菱川、たのまれゝば誰にでも、三十円、五十円、百円、ことゝしだいによれば三百円位まで、とるものをとってつねに融通した。ちゃん/\とさえして下されば、どうせ遊んでいるものですから、いつでもえゝ御用立します、こまる味はだれもおんなじです、といった調子だった。……そんな奴と、そんなあたじけない料簡の奴と一しょにされてたまるもんかというかれの存念だった。
が、そうはいっても在りようは、そのために、菱川のその片稼業のために、どんなにみんな楽屋のものは助かったか知れなかった。少々利息は高くっても、右から左、内輪ですぐにことの足りるほうが有難かった。だから楽屋うちの、かれと及び外の三四人を除いた以外のものは、そのほとんどすべてがそのおかげを蒙った。吾妻の如きその最もいゝお客で、とゞ終に公園へ身を売るにいたるまで、月々うけとる給金の半分は、手つかずいつも菱川の手へもって行かれた。――吾妻がいなくなってからの後釜には三浦がすわった。