Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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しゅんでい

春泥・三の酉

久保田 万太郎

Leggi 春泥・三の酉 (しゅんでい) di 久保田 万太郎 (くぼたまんたろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 86.075 caratteri · 173 schermate

Aozora Bunko

「飲みたくないんですか?」

「そうじゃねえ、飲まねえんだ。」

「…………?」

「止めたんだ。――止めたんだ、俺ァ。」

「急にまた……」おますはわらって構わずちろりをしずめた。「駄目ですよ、そんなこといったって……」

「なぜ。――なぜだ?」

「止められやァしませんよ、いまさら。――いうだけ無駄ですよ、そんな……」

「どうして? ――どうして無駄だ? ――お前でも、先刻、すこしは体を思わねえじゃァ。……そ、そういったじゃァねえか?」

「いいましたわ。――でも、それは、お酒のことをそういったんじゃァありませんわ。」

「じゃァ何のことをいったんだ?」

「何のことってことはなく、いろ/\。――すこし調子に乗るとすぐ羽目をはずすんですもの、あなたって人は。――それがいけないんです。――すぐそうがむしゃらになってしまうのがいけないっていうんです。――お酒だって、うちで、一本なら一本、二本なら二本、定めてちゃんと飲む分にはちッともそんなかまやァしません。――薬になるったって毒になりっこありゃァしないんですわ。」

「……じゃァねえ、そうじゃァねえ。」かれは固く執って「どう間違ったって薬にはならねえ。